2017年、夏の記録 Ⅰ
それにしても、今年の夏はおかしい。
梅雨入り宣言後も雨がほとんど降らなかったので、水不足を心配していたが、あにはからず台風到来でその問題は杞憂に終わった。けれど、豪雨と曇天続きで、夏はどこかに行ってしまった。梅雨をすっ飛ばして、秋と夏が同時にやってきたようなぼんやりした天候に、ひともゼミも何だか元気を奪われている。農作物への影響も心配だ。

梅干しヨコ

日照不足は7月末から続いている。今年は4年ぶりに梅を漬けてみたのに、土用のあとも真夏の太陽は顔を出さず、干すタイミングを逃してしまった。
日中少しでも太陽が出る日を選んで、8月初旬、4日ほど干してはみたけど、真夏の強烈な日差しを浴びなかったせいか、シワのより具合がいまひとつ。

厳しい環境に耐えて育った作物はおいしさが増す。
ひとも、紆余曲折、困難を乗り越えた人のほうが、顔のシワも深くなるし、人としての奥行きも出る。

果たして、弱い太陽の下やさしく干されたキレイな梅たちのできばえはいかに?

梅干し瓶
※見た目は色鮮やで美しいんだけどね・・・
【2017/08/22 】 生活するもの | comments(0) | page top↑
カードづくり
ことしもカード作りの季節がやってきた。
バイト先の上司用、2種。ひとつは古稀のお祝い。
もう1枚はコチラのポップアップカード↓。
白花にスタッフがそれぞれメッセージを書く予定。


コチラ↓は息子2用。
バイト先のカードを作ると、使命感のようなものが発動して、必然的にムスコ用にも気合いが入る。
8月には息子1の誕生日もやってくるので、あと1枚。。。
今年のカードのポイントは、編み込み。息子1が大学生のとき、精力的に作っていた編み込み作品がヒントに。


窓の中はあえてメッセージを書かず、自分で書いてもらうことにした。

カスタムメイドのカードを制作して届ける、これ仕事にできないかな?
【2017/07/24 】 制作するもの | comments(0) | page top↑
ときをためる暮らし
断捨離がブームになったころから、漠然と暮らしを変えたいと思っていたけど、最近その思いが強くなっている。

90歳の津端修一さんと87歳の英子さん夫妻の半自給自足的な暮らしを追ったドキュメンタリー映画『人生フルーツ』を観たことで、はずみがついた。



ふたりの住まいは、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンにある。ご主人は、戦後最大の都市計画ともいわれたこのニュータウンの基本設計に携わったエリート建築家。当初のプランは自然の地形や風の流れを生かした設計だったけど、効率化や低予算が求められる経済優先の社会で、理想どおりにはいかなかった。

それでも夫妻は、このニュータウンに300坪の土地を買い、苗木を植え、修一氏が師と仰ぐ建築家・アントニン・レーモンドの自宅を模した30畳のワンルームの平屋を建てて、野菜を育てながら半自給自足的な生活を送っている。

そこで営まれているのは、手間をおしまずからだを動かし、手と頭を使い、ゆるやかに人とつながりながら、感謝とユーモアにあふれた日々。家のあちこちにみられる手作りのサインボードが、自分たちの暮らしを丸ごと楽しんでいることをうかがわせる。
妻の英子さんは、芸術家肌のご主人を全面的にサポートしながら、それでいて自分の主張もやんわり貫くという、絶妙な寄り添い方を実践している。ふたりのやりとりがとてもほほえましい。時間に追われるのではなく、丁寧にこつこつ、ときをためていく暮らし。

知人に宛てた絵日記のようなハガキや、かつての部下を訪ねた台湾への旅などからも、謙虚で人との関係を大事にする修一氏の人生哲学のようなものが感じられた。最後の仕事となった伊万里市の精神病院の設計に際しては、設計料も謝礼もいらないときっぱり。しかし建物の完成を見ることなく、ドキュメンタリー途中で、夫は亡くなる。庭仕事のあと、お昼寝をして、起きてこなかった。人生の幕引きまで思いのままにしたような最期だった。

「家は暮らしの宝石箱でなくてはならない」by ル・コルビュジエ
「長く生きるほど人生はより美しくなる」by フランク・ロイド・ライト
「芸術におけるすべての答えは自然の中にある」by アントニオ・ガウディ

映画のなかで引用された、著名な建築家のことばも心に残った。
暮らしは、とどのつまり生き方であり、自分自身でもある。
自分が変わらないと、暮らしも変わらない。





↑15年前、スイスのレマン湖のほとりにある「Villa le Lac」を訪ねたときの記録。コルビュジエが両親のために建てた家だ。父親がすぐに亡くなったため、母親がひとりで住んでいた。最小限の実用性を備えた60㎡の家。映画をみたあと、この家が思い出され、アルバムを取り出し、コルビュジエの著書『小さな家』を読み直した。
【2017/07/22 】 鑑賞するもの | comments(0) | page top↑
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