from Hong Kong
友人にハガキを書いた。結局1枚だけ。それも帰国日の朝にようやく。

帰国した翌日に、彼女のお見舞いに行った。ハガキに書いたことはそのとき全部しゃべった。
彼女はもう自力では起き上がることができなくなっていた。色白になって美人になった。すっきりして、穏やかな表情をしていた。こころが澄んでいくと、こういう表情になるのかな、と思った。

彼女とは息子2の保育園で知り合った。いわゆる「ママ友」。わたしが郊外に引越し、子どもたちは成人になったけれど、ずっとゆるやかにつき合っている。
6つ年上の彼女は、いつも真正面からわたしの悩みやグチを聞いてくれた。ときどき、口を大きく開けて「ハハハ」と笑うこともあった。彼女とおしゃべりしたあとは、いつもこころが軽くなった。


「胸にシコリがあるから、がんだと思う」と聞かされたのは3年前。
6月に会った時は元気だったのに、夏の終わり頃から急に筋力が衰え、9月に入ると動くことが困難になった。
大阪から友人が来て、彼女の介護に当たっていた。
わたしに何ができるかと考えたとき、思いついたのが「ハガキを出すこと」、だった。


「ハガキが届くのを楽しみにしている」と言ってくれた。
「いいねえ、絵が描けて」とも言われた。

【2016/11/10 】 呼吸するもの | comments(0) | page top↑
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