座禅断食 in 松本
衝撃的な体験だった!
松本での2泊3日の座禅断食。友人に誘われて、軽い気持ちで参加したものの、考えてみればこれまでの人生で食事を抜いたことはほとんどない。遅刻しそうでも朝食は摂っていたし、食べることが体力・気力・健康の源と思って、五十数年を過ごしてきた。
家族にも食べることを強いてきた。夫に対しては「小食の男は嫌い」とのたまい、子どもには「食べると元気になるから」と、病気のときも食べることを勧め・・・。だからわたしが座禅断食に行くと言ったとき、家族は口をそろえて「絶対に無理!」と断言したものだ。

果たして。
1日目は自主断食をして会場の宿に集合、6時からスタート。この日は、25分の座禅と30分の休憩を3セット。なんとかやり終え、エネルギーが枯渇した人の体で就寝。
2日目の朝起きると、足元はさらにふらつき、頭痛もする。顔に生気はなく、土気色。このまま倒れて、救急車で運ばれてしまうんじゃないかと思ったほど気分が悪い。
朝一番の行、お経が始まるや吐き気をもよおし、午前中に4回嘔吐。それでも人間の生命力は不思議なもの。出すものを出したあとはすっきりして、だんだん体調もよくなってきた。午前中の座禅を5セット終えたあとは、やや過酷な合掌行。それを終えると野菜ジュースが飲める。それだけを楽しみに、力を振り絞る。そしてちびりちびり飲んだ野菜ジュースの美味しかったこと。
そのあとは講話なども入り、身体的には休憩モード。2日目の座禅は全部で9セット。翌朝3セットを終えれば、待ちに待った「明けの食事」だ。
ニンジンをぶら下げられた馬の気分。断食明けの食事とその後に襲われる宿便出しが楽しみになり、頑張ろうと気力も湧いてくる。それでもこの夜もふらつきがあったので、入浴はやめておいた。

3日目。
明けの食事は、大根のゆで汁から始まった。とても美味しい。たった2日半食べなかっただけで、こんなにも食物が愛おしい。一口ひとくち味わいながら、汁を飲み、梅干しを入れて酸味を味わい、大きな輪切り大根をゆっくり噛みしめる。美味しい、美味しい。
そのうち、ひとりふたり、三人四人、と席を立つ。食堂にいる人数は半数くらいになり、みんなトイレに駆け込んでいる。
わたしはなかなか便意を感じなかったけれど、大根を3つ食べたころようやく「そのとき」がやってきた。
トイレから出てはまた入るという所作を繰り返し、最後は色のない粘液便(宿便)が出て、やっと落ち着いた。

断食明け食事

そもそも座禅断食の目的のひとつは、腸壁にこびりついている粘液便=宿便を出すことにある。座禅と断食を組み合わせることで自律神経のバランスを整え、腸の大掃除を促進する。
指導者は、野口法蔵師。カメラマンとしてインド取材をしたときの様々な体験を経て、仏道修行の道へ。ラダックの僧院で得度し、現在は臨済宗妙心寺派の僧侶。その半生を知り、おいそれとはお会いできないような方だったんだと思い知ったのは、断食後に師の著書『人間の頂』を読んでからだ。

写真は、松本から帰って2日目の夜ごはん。「断食明けの食事」は、野菜・果物・麺またはパン中心の少量の食事を3日間続け、徐々に普通食に戻していく。2週間が過ぎて現在は何でも食べることができるけれど、明らかに普段の食事が変わった。何より、肉とコーヒーを摂らなくなった(欲しくなくなった)ことは、自分でも驚きだ。
からだは食べものでつくられる。腸内環境をよくすると体調もよくなる。体調がよくなれば、こころも整う。
キツイ体験だったけど、身を以て知ることができた貴重な2泊3日だった。

◆野口法蔵師インタビュー
【2016/07/25 】 生活するもの | comments(0) | page top↑
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