新作! face ブローチ



今週土曜に開催される「のうちのマルシェ」に持って行くために、顔ブローチを制作。6月末に台湾で行うワークショップの試作も兼ねて。
モジリアーニ風、ビュフェ風、大正ロマン風、ゆるキャラ風・・・いろんな顔が大集合。自称「バターナッツ家族」も増えた。
仕上げに、マダムの方々にはヒカリモノを添えてみた。



どの顔がどんな人に最初に見初められるのか、楽しみ!

【2016/05/27 】 制作するもの | comments(0) | page top↑
ウィーンで買ったもの


ウィーンでの最大の誤算は、クレジットカードの暗証番号を思い出せず、思うように買い物ができなかったことと、何十年も家で眠っていたトラベラーズチェック(SAKURA BANKのもの…相当古い!)を持っていったのだけど、銀行で換金してもらえなかったこと。
おかげでむだな買い物をせずに済んでよかった、ともいえるけど。

お土産を広げてみて、台湾でもウィーンでも買ってくるものが似通っていることに気づいた。だいたいとこでも、スーパーと薬局とお茶屋とナチュラルプロダクツ系の店に吸い寄せられるので、自然と品種が似てくるのだ。

b_chess板今回の旅行のヒット商品は、のみの市で買ったチェス盤。
最初、小さなボックスに仕切られた板を見て、消しゴムはんこを収納するのにちょうどいい!と思った。
ひっくり返して、チェス盤ということが判明。値切って1,000円以下になったら買おうと決め、値段を尋ねたてみたら、3ユーロ(380円)と言われて耳を疑った。即決!と思ったけど、同行の上司に「2.5に値切ってみたら?」と促され、のみの市の常識に従うことに。「2.5ユーロOK?」 アラブ系の店主はブスッとした顔をしたまま、想定外の返答。なんと「2ユーロ(250円)」と言ったのだ! 彼の気が変わらないうちと、即座に支払いを済ませ、ホテルに持ち帰った。まるで最初からこれを買うことが決まっていたかのように、スーツケースにぴったり収まった。

そして今回の最大の買い物は、MEPHISTOのスニーカー。
靴を買うつもりはまったくなかったのだけど、石畳の街を精力的に歩き回ったせいか3日目にして足が痛くなり、4日目以降の行程をこなせるか心配に。
土曜の夕方5時45分ごろだった。店はどこも6時閉店。日曜は休み。買うなら今しかないと、コーヒータイムを早々に切り上げ、カフェのそばの靴屋に飛び込んだ。試し履きしていたら6時になり、店員は鍵をかけて来客をシャットアウト。高い買い物なので納得できるものを買いたかったけど、店員は全く売る気なし。早く家に帰りたいオーラが出まくっている。靴の在庫を確認もせずに、「ない」と言い出し・・・。嗜好力と判断力がほとんど停止した状態で、超高級のスニーカーを買ってしまった。155ユーロ。約2万円のスニーカー。。

清水の舞台から飛び降りる思い、とはこんな心境かしら。でも結果的には大正解だった。軽量だし、ソフトにフィットして足への負担がない。帰国後、乗り過ごしそうになった電車に間に合ったことも2度。1.3倍速で走っているような気分になれる。

【2016/05/26 】 旅で得たもの | comments(0) | page top↑
30数年ぶりのドナウ河
GWにウィーンの街を歩いていたことが、何だか夢の中のできごとのような気がする。
ウィーンは、学生のときに行って以来。
そのときはウィーンの街が好きになれなかった。街全体が気取っているような印象があり、貧乏学生を拒んでいるような感じがして。
観光はせず、ドナウ河の土手に佇んでいた。ベンチに座って河を見つめていたおじさんに、「Die Donau ? ドナウ川ですか?」と話しかけたら、「Mutter Donau 母なるドナウだよ」と誇らしげに言われたことだけを覚えている。

30数年ぶりのウィーン再訪。
気高さのなかに気さくな雰囲気も感じられた。あえて人にたとえるなら、淡色のシックな服に身を包み、シルバーグレーの髪に真紅の口紅、達観したような表情で、背筋を伸ばしてアールデコ調の椅子に座る老婦人?

リンクと呼ばれる環状道路沿いとその内側の旧市街は、ハプスブルク帝国の威厳を今も保っている。石畳の通りには華麗な装飾が施された歴史的建造物が建ち並ぶ。広場には必ず歴史に名を刻む人物の彫像があり、街を看守している。建造物を見上げながら石畳を歩き、ふと前を向くと、目の前に美しい王宮が現れる。


あれから私もだいぶ歳を重ねたので、今回はウィーンの栄華を客観的に眺められるくらいに心の余裕も生まれ、「おのぼりさん」コースをたどった。

ベルベデーレ宮殿でクリムトの作品に対面し、レオポルトミュージアムではエゴン・シーレの画才に圧倒された。美術史美術館ではアルチンボルトの作品を食い入るように見て、MAK応用美術館ではウィーン工房の洗練されたデザインに刺激を受けた。
クラシックなカフェ巡りも楽しんだ。ハプスブルクの残り香を感じながら、甘いトルテとメランジェ。100年前にここでどんな会話が交わされたのだろうかと、束の間タイムスリップしたりして。


もう一度、ドナウ川に行きたかった。
ツアー仲間がシェーンブルク宮殿へ行った日、ひとりでdonauinsel 駅まで行き、ドナウ河わきの遊歩道に出た。
川岸で白鳥が身繕いをしていたのをぼんやり眺めていた。前に来たときはどこからドナウ河を眺めたのだろう。河岸に土手はない。舗装された遊歩道が続いていた。ベンチもないし、歩いている人もいない。


本当にドナウ河を見たのだろうか・・・記憶が揺らいできた。
「すべて夢だったのよ」といわれたら「そうかもね・・」って答えそうなくらい、私の記憶は不確かなものになってしまった。


30数年間にいろいろな出来事があったけれど、あの日と今日を直線でつなぐととても短い。あやふやな記憶が入り込む余地はない。
私が初めてウィーンを訪れた後に完成し、かなり奇抜な存在だったに違いないフンデルトヴァッサー・ハウス(市営住宅)も、いい感じに年老いていた。
DIE GERADE LINIE IST GOTTLOS.
直線に神は宿らない。by フンデルトヴァッサー
【2016/05/18 】 旅で得たもの | comments(0) | page top↑
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