椅子を買う
ついに食卓の椅子を新調した。
前の椅子を買ったのは10数年前。何年か前、倒した拍子に背もたれにヒビが入ってしまい、瞬間接着剤で補修しながら使っていたのだけど、ひび割れは少しずつ拡大、ついに背もたれに寄りかかると割れ目に背中の肉を挟まれるという、アブナイ状態に。寄っかかりすぎて背もたれがバキッと割れて、後ろにひっくり返ったりしたら、もっとアブナイ・・・
10数年、毎朝晩+α座っているので、座面のスポンジもずいぶんへたっているし、見れば木部もずいぶん汚れている。

まずは修理の方向で考えてみた。
若い家具職人を家に呼んで見積りを出してもらうと、瞬間接着剤で補修したことがネックになった。接着剤をきれいに削らないといけないため、背もたれの修理に2万円。座面のスポンジ交換と布の張り替えで5,000円。2万3,000円くらいで買った椅子の修理代が2万5,000円。計算が苦手なわたしにも、修理は無駄に思えた。

だからといってすぐに買い替えるつもりはなかったのだけど、この夏ふらり立ち寄った富士吉田の大星家具店で、うちのテーブルにも合いそう(これ重要!)で座り心地のよい椅子に出会った。メーカーは徳島にある宮崎椅子製作所。木材の種類や座面のファブリックを選ぶことができたこと、9月から値上がりするので今がお買い得と言われたこと、それに富士の麓で少し気が大きくなっていたことが引き金となり、エイヤッとバンジージャンプする勢いで買ってしまった。

椅子イラスト注文から1か月半経った9月半ば、新しい椅子2客がわが家にやってきた。
阿久津宏デザインの椅子は、肩肘張らないシンプルなデザイン。奥まで腰掛けると自然に背筋がすっと伸びるのが気に入った。でも最大の利点はしごく軽量であること、と掃除のときに気がついた。「指で持てるくらいの軽さにこだわった」とデザイナーもいっている。軽量かつ安定感のある椅子を造るには、高度な木工技術が欠かせないことも想像に難くない。
made in Japan の面目躍如!

気持ちは一気に4客買い替えたかったけど、予算の都合で3客に。
大星家具店で買ったもう1客は、夫が気に入った小泉誠デザインのアームチェア。こちらの納品予定は11月中旬で3か月待ちだけど、わたしはこの手の「待つ」はちっとも苦にならない。

家具を買うということは、生活に新鮮な風を送り込むことでもあり、お金だけじゃなく、時間と想像力とエネルギーを必要とするのだ。

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【2013/09/29 】 暮らしのもの | comments(0) | page top↑
有意義な帰省
今年の最大イベントのひとつでもあった、郷里での消しゴムはんこ教室が無事終了。
実家のキッチンが会場だったため、1日6人定員だったけど、3日間とも満員御礼で、延べ19人が集まってくれました。
父も母も亡くなり、ふだんは誰も住んでいない実家は、急に生気を取り戻し、かしましい同級生たちの遠慮のないツッコミと笑い声に包まれました。

同級生って不思議。高校を卒業して、それぞれ別の道を歩み、結婚したり別れたり、育児したり介護したり親を看取ったりして、住んでいる世界はどんどん離れてしまっても、会えばいきなり距離が縮まり「あの頃」に戻れてしまう。30年の間にみんないろいろなことを経験して、人生の酸いも甘いもかみしめて、距離感や違和感などはもう感じなくなってしまうのだろうね。

住人のいない実家で賑やかな会話が飛び交い、人を呼ぶのが好きだった父は、あの世で喜んでいたと思う。母は人が集まるのを好まなかったけど、母の刺繍作品をみんながほめてくれたので、わたしは嬉しかった。

緑の庭があって、家族の歴史を感じさせる古さとゆったりした空間があって、そこに人が集う。いい光景だなぁと、初めて実家を誇らしく思えた、有意義な帰省でした(アリスのコンサートを前から5列目の席で見られたことも大きいけどね)。

thankscard
遠方から参加してくれた同級生もいたので、お礼状を。今日は台風で外出予定がボツになり、新しい消しゴムはんこを3つ(Thank You + フキダシ + 似顔絵)作成

【2013/09/16 】 生活するもの | comments(0) | page top↑
東京オリンピックとフクシマ
帰省中に、2020年オリンピックの開催地が東京に決まった。
TVでは歓喜のシーンばかり流していたけれど、何ともすっきりしない。
アベさんのプレゼンは、内容を一切無視すれば好印象だったかもしれないが、原発事故について「状況はコントロールされている」とか、「汚染水は0.3平方キロ以内に完全にブロックされている」とか、「健康問題も全く問題ない」など、根拠がないどころか「虚言」を吐きまくっていたから、開いた口がふさがらなかった。
福島原発は大量の汚染水流出という緊急事態に直面しているのに、その事実はずっと隠蔽されていた。
核のゴミ問題もちっとも進んでいない。処分場も決まっていないし、使用済み核燃料も溜まり続けているし。
オリンピック開催に7800億もかかるらしい。こんなに浮かれていていいのだろうか。。。と思っていたら、FBで、モヤモヤしたわたしの思いを代弁してくれているこんな記事を見つけた。

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サンフランシスコ市民有志がアベさんに宛てた嘆願書。
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日本国内閣総理大臣安倍晋三殿

首相は2020年のオリンピックが東京に決まり、さぞ歓喜なさっていることでしょう。報道によれば、選挙の当選の時より嬉しかったとありました。でも、サンフランシスコベイエイリアに住むわたしたちは、東京オリンピック決定のニュースを呆然と受け止めたのです。それは福島第一事故が収束のめどもついておらず、子供達、被害者が未だ被曝を続けている事実が断固としてあるからです。

首相はブエノスアイリスのプリゼンテイションでは、福島第一原発について「状況はコントロールされております」とおっしゃり、質疑応答では福島は「全く問題ない、汚染水は完全にブロックされている」、「健康問題については、今までも、 現在も、そして将来も全く問題はない、ということをお約束致します」と答えておられます。

しかし状況はコントロールされているどころか、汚染水は地下水に漏水し、タンクから300トン以上の冷却処理水が漏出し、 海洋への漏水では東電も説明しているように、完全にブロックされた状況ではなく水が行き来しているというではないですか。

470億円の国費を使い凍土壁設置を計画しているようですが、まだそれが完成したわけでなく、それで成功するかはまだ分かりません。

健康問題にしても、福島では甲状腺がんが子供達に増え続け、6月から更に6人も増え18人、癌の疑いも含めるとなんと43人も病気になっているのです。こうして毎月甲状腺がんの子供が増えるのを、首相は何とも感ぜず放っておくのでしょう か? 子供の健康と命を守る事の方がオリンピックよりも大事な事ではないのでしょうか? ちなみに東京でもオリンピック誘致に危惧した市民グループが競技に使われる会場の線量計測をしましたが、やはり一部には「除染基準」としている毎時0.23 マイクロシーベルトに近似した線量の地点もありました。ホットスポットが各所に散在しているのです。

韓国も、福島を含む東北関東計8県からの水産物を輸入する事を先日禁止しました。ここカリフォルニアを含めたウエストコーストでは福島事故の及ぼす放射能の被害、影響を深刻に見つめ、調査してくれるよう、5人の議員に宛てた嘆願書が今サインを集めています。ニューヨークタイムズも第一面を使い福島の現在の危機を報告しています。

首相はたくさんの約束をブエノスアイリスで致しましたが、今ある日本の原発の再稼動は絶対にしない、建設中の原発を廃止する、原発輸出は絶対にしない事こそ約束してください。

世界が、安倍首相がどのように福島事故収束に立ち向かうか見ています。世界の各地から英知を集め、最善の対策を たててください。子供の命を守って下さい。集団疎開させて下さい。被害者への充分な損害賠償を実施して下さい。

オリンピックの歓喜の陰で、福島を忘れないで下さい。今こそ、ひたむきに真剣にならなければ、全てが手遅れとなってしまいます。

2013年9月11日
サンフランシスコベイエリア有志
No Nukes Action Comittee
http://nonukesaction.wordpress.com/

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この嘆願書が海の向こうから届いたことがなんだかね・・・。
だけど、唯一よかったのは、今後、汚染水をくい止めることが国際的な公約になったこと、日本が原発事故にどう取り組んでいくのか、世界が注視しているということ。東京オリンピックに出たいと目を輝かせている子どもたちがいること、かな。
【2013/09/11 】 もの申すもの | comments(0) | page top↑
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