『飛べない鳥と少女』
ドライポイントの1日講座に行ってきました。

ドライポイントについては、銅版を鉄筆で削り、削った凹部分にインクを詰めてプレス機で印刷する版画技法、くらいの知識しかなかったのですが、ニードル(鉄筆)のほか、いろんな道具があり、道具好きのわたしはまずそこに感動しました(さすが「国際」を冠する版画美術館のアトリエです)。
強い線を彫ってにじみを出せるスクレーパー、さまざまな濃淡のグレートーンを表現できるルーレット、不規則な線を刻めるムーレット、ベタな黒を表現できるロッカー、電動ニードルなどなど。要は版面をキズつけることができるものなら、何でも道具として使えるということ。サンドペーパーを銅版に置いてプレス機をかければ、スクリーントーンを貼ったような効果に。線だけで描画するのかと思っていたので、面もさまざまな表現ができることがわかり、またまた感動!

レクチャー終了後、どの道具をどの部分に使おうかと、わくわくしながら制作開始。でも、残り時間はわずか2時間半。
悩む時間も惜しいので適当に、老眼を酷使してガリガリ集中。試し刷りをしては彫り足しをして、何とか時間内に5枚刷り上がりました。

銅版画は難しいと思っていたけど、ドライポイントは腐蝕液や防触剤を使わないシンプルな技法で、息子は小学校の図工でやったとか。
版をもう1枚用意すれば、多色も可能。版画もなかなか奥が深いのですね。
20年前にこの講座に出ていたら、版画の世界に入りこんでいたかも・・・

drypoint04
【2013/06/30 】 制作するもの | comments(0) | page top↑
2年半越しの想い
「買う」という行為は、ときに膨大な労力を要す。

きっかけは、船津ひろみさんのスープ皿を買ったこと。そのスープカップに合うスープを作るために、ミキサーを買いたいと思った。
ネットで検索してみると、いろんなメーカーのものが出てきて、値段も3,000円のものがあるかと思えば80,000円もするものもあったりして、それぞれいろいろなレビューが書かれていて、1時間近く悩んだあげく決めらない・・その繰り返し。量販店に行っても、結局迷って先延ばしに。
ま、なくても困るものじゃないから、決められないのだけど。

そうして2年半が過ぎ、最近2人の友人からスムージーを毎日飲んでいるという話を聞いて、ミキサー熱が再燃した。
スープもスムージーも作れて容量は800cc以上、予算は10,000円。条件を設定して検索したら、3点に絞り込めた。でも決められず、量販店へ実物を見に行くことに。
予算は10,000円と言ったのに、係の人がイチオシと案内したのは、発売されたばかりの「真空ミキサー」29,800円だった。真空にすることで酸化を防ぎ、おいしさ長持ち、栄養素も破壊しないという。モーターの耐久性もダントツにいいとか。

30,000円も出すなら低速回転ジューサーのほうがいいのではと聞いてみたら、低速では繊維を採れないし、絞りかすを捨てることになる(有効に使っていない人が多い)とのこと。
予算をはるかにオーバーしているのに、話を聞いているうちにだんだんその「真空ミキサー」がすごくいいような気がしてきた。しかも低速ジューサーに比べると、収納を考えたコンパクトサイズで、すっきりしたデザイン。

やばい! 気持ちはかなり「真空ミキサー」に傾きかけている。
一旦家に帰り、そもそも最初にミキサーが欲しいと言い出した息子2に相談してみる。
「真空ミキサー」のパンフを見せて受け売りの説明をしてみたが、「真空じゃなくて、いいよ」ときっぱり。「ビタミンCを採りたいなら、1個でレモン100個分の飴でもなめてれば…」という。
たしかに、それも一理ある。

soupだいたい予算は10,000円なのだ。そこは、ぶれてはいけないポイントだった。
はたと現実に戻り、量販店で係の人に聞いた情報を参考に、ネットでP社製の最安値をチェックして、いざ購入!
2年半も買えなかったミキサーが、やっとわが家にやってきた。
ミキサーに費やした労力を思い、念願のスープとスムージーを味わっています。

これはかぼちゃと人参の豆乳スープ。冷蔵庫にあるもので適当に作ってみたけど、なかなか美味しくできました。他のミキサーを使ったことがないから、今のところこれで大満足。
【2013/06/27 】 おいしいもの | comments(2) | page top↑
「手間」を買う
『保存食』の本に携わったことがきっかけで、数年前から梅干しを漬けるようになった。
近所の畑で、南高梅を1kg300円で売っていたので、梅干し用に4kg、ジャム用に1kg、梅酒用(夫の係)に1kg購入した。
おじさんが黄色くなった梅をおまけしてくれたので、5kgを梅干しに、1.3kgをジャムにすることにした。

おじさんは梅を手渡すとき、この中に「落ち梅」はひとつもない、と言った。
落ちた梅がないから、受験生に7〜8個食べさせなさい、と3回くらい言った(今のところうちに受験生はいないのだけど…)。

ひとつひとつ手作業で採ったきれいな梅をていねいに洗い、ヘタを取り、しっかり消毒した容器に塩を振りながら重ねていき、重石をする。
初めて作る梅ジャムは、タネを取り除いてから実を細かく刻む作業が大変だった。素糖を数回に分けて入れ、ことこと気長に煮つめる。
梅干しはこの後、梅酢が上がってきたらシソを入れて、土用干しをして、おにぎりに使えるのは秋頃かな。

手で梅を採ることも含め、ずいぶん手間のかかる作業である。
おいしいものには、この手間が必要なんだ。
手間がかかったものが、高価になるのは当然のこと。
ものを買うということは、「手間」にお金を払うということでもあるんだなぁ。。

umeboshi

【2013/06/18 】 生活するもの | comments(2) | page top↑
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