活版名刺
うちの近くにある印刷所で活版印刷をやっていることを知り、活版印刷の名刺を作りたいと思って1年以上が経っていた。

以前作った名刺がいっぱい残っているし、そもそも名刺を配る機会が最近はほとんどないので、そのうちそのうち、と先延ばしにしていたのだけど、フリーになった友人が活版名刺を作りたいというので、うちの近所の印刷所を紹介したら、彼女のほうがさっさと活版名刺を作ってしまい、それでわたしもようやく気持ちが固まって、自分への誕生日プレゼントにしようと、ついに活版名刺をオーダーしたのだった。

活版名刺アナログの活版印刷でつくるのなら、好きなサイズで、キャラのキウイをエンボス加工で入れて、刷り色も指定して。。。と、どんどん欲が出てきたけど、エンボスのための金型を造るのに1万円くらいかかるといわれて断念。
ロゴ(キウイ)は樹脂板で凸版だけにして、表面がちょっとでこぼこしたフリッターという紙に2色刷、サイズは43㎜×80㎜と、一般の名刺よりひと回り半くらい小さいサイズにした。デザインは極力シンプルに。引っ越しても使えるように住所や電話番号は入れなかった。

↑いろいろこだわって作った名刺がこれ。
こだわったわりにはこだわりがあまり感じられないけど、やっぱり活字の文字は力を感じさせる。ロゴの部分はしっかり圧をかけてください、としつこくお願いしたので、凹みがはっきりわかる。
デジタル印刷にはない味わい。いいね!

活字版←名刺の活字を組んだ版がこれ。
いろいろな大きさのスペースが、きっちり配置されているのも感動的。
活字を拾って本や雑誌の文字組をしていたしていた時代を想像すると、印刷ってほんとに職人技で芸術的だったんだと思う。

以前、活字棚を見せてもらったことがある。
大小さまざまな活字が、納まるべき場所に、ずらーと並んで納まっていた。職人の世界を垣間見た気がして、ぞくぞくした。
2年前の大地震のときは、棚が倒れて活字が飛び散り、ひとつひとつを拾って元に戻すのが大変だったそうだ。

tana何度も組み替えて使える「活きている文字」という意味から「活字」という言葉が生まれたという。

がんばれ、活版印刷!
活きている文化に!


←活字棚@新星舎印刷所
tel.042-722-3359

【2013/03/26 】 生活するもの | comments(0) | page top↑
幸せのタネをまく
クリスマスローズ誰もが心の中に「幸せのタネ」を持っているけれど、このタネは自分の中では咲かない。外にまくことで咲かせることができる。

23日、秩父で行われた震災復興チャリティーコンサートで、特別ゲストのアグネス・チャンが自分の子どもたちにいつも話していたこととして紹介していた。

すごくいい話! と、謙虚な気持ちで受け止められたのは、彼女のステージが思いのほか素晴らしかったからかも。この日は折しもわたしの誕生日、記念日に贈られたメッセージのような気がした。

これからは日常生活のなかで、「幸せのタネ」をちょっと意識してみよう。
会話のなかに、「幸せのタネ」をちょこっと加えてみよう(多分ほめるという行為になるのかな…)。
仕事のなかに、「幸せのタネ」をちょこっと入れ込んでみよう。自分のためじゃなく、目の前の「あなた」や、会ったこともない「あなた」のために。

そして「幸せ」を感じたら、ぐるりの「あなた」に還元しよう。

・・・こんなことを思う年齢になった、ということでもある。

【2013/03/25 】 生活するもの | comments(0) | page top↑
カツカレー
昨日は、次男の高校の卒業式でした。
前日になって、子どもが出ても出なくても、わたし自身のけじめとして、卒業式に出席しようと決めました(自分の高校の卒業式には出なかったのに…)。

長男の小学校入学以来、ずっとかかわってきた「学校」という組織と、わたしも縁が切れる日。子育ても、とりあえずこれで一段落。親としての節目でもある・・・と思うと、出ないと後悔するような気がして。
息子も同じようなことを思ったのか(どうやら似たもの親子らしい…)、数日前まで出たくないと言っていたけど、式当日はずいぶん早く家を出て学校へ。

ごくごく普通の卒業式でしたが、志望校に合格した子、浪人を決めた子、今日が合格発表という子、これから後期試験に臨む子など、生徒たちの思いはさまざま。わたしも万感入り交じり、うるうるしてしまいました。
こんな気持ちで卒業式を迎えるとは、同じ場所で行われた3年前の入学式では想像もつかなかったけれど、式が終わると、わたしの中の澱も溶け始めたのか、すがすがしい気分になりました。

夜は、妹2を交えてこぢんまりとお祝い会。
こんなところに路地が…というような、ほとんど見過ごされそうな小路(14年もこの街に住んでいるのに、わたしも昨夜までこの路地裏の存在を知らなかった…)をちょっと入ったところにあるカレー屋へ。
カウンター7席だけの小さな店で、昭和の匂いムンムン。妹によると、注文を受けてから揚げるカツカレーが有名なのだそう。

カツカレー「おめでとう〜!」とビールで乾杯したら、すかさずマスターに「合格祝い?」と尋ねられました。「・・卒業祝いです・・・」返事の語尾は下がり気味。
でも制服姿の息子2に、「君のカツを一番大きいのにしておいたからね!」と、揚げたての大きなカツが載ったカレーを差し出され、心が温まりました。

薄切りの高座豚に薄い衣をつけて揚げたカツはサクッとして、ウィーナーシュニッツェルを思わせる上品な味わい。ほどよくスパイスの効いたサラサラのカレールーと、よく合っていました。
この場所でもう四半世紀も営業していて、いまのマスターは2代目だそうです(高齢の1代目もまだ現役とか)。

少し時代を遡ったような、庶民的な店のカウンターで食べるカツカレー。わが家の今日のお祝いには、ぴったりの場所でした。
次は、「合格祝い」を手にしてこの店を訪れたいな~と、ひとり勝手なビジョンを思い描いていたハハのこころ、子知らず。
【2013/03/10 】 おいしいもの | comments(8) | page top↑
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