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ミツバチの(長~~い)つぶやき
mitubati郷里の瀬戸内が舞台ということもあり、ずっとずっと気になっていた、鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』をやっと観た。

上関原発建設の反対運動を30年間も続けてきた祝島の人たちを2年にわたり取材、再生可能エネルギーで自立を目指すスウェーデンでのインタビューも織り交ぜ、「未来のエネルギーをどうするのか?」と問いかける。
登場する人々の発言に、原子力や化石燃料に依存しない持続可能な未来へのヒントや希望もみえる。心を揺さぶられるドキュメンタリーだ。

およそ500人が住む祝島の平均年齢は75歳、先祖代々、農業と漁業をなりわいにしてきたおばちゃんたちのバイタリティーに圧倒される(もちろんおじさんたちも頑張っちょってですが!)。
Uターンしてきた島で一番若い働き手「孝くん」の暮らしから「現在進行形」の祝島が見えてくる。若さってすばらしい。希望を伝染させる力がある。

でも、電力会社と脱原発派の住民との間に接点はない。
「10年、20年先の繁栄を考えている」、「第一次産業だけで島がよくなると考えているのか。お年寄りばかりの町になってしまって、これでいいのか」と中国電力の人は言う。
「繁栄=島がよくなる」という図式はおかしい。島には島の価値観がある。それに第一次産業が衰退したら、餓死してしまうよ、それでいいの? 
孝くんの言う通り、ほんとに「いらん世話」。「海を汚さんのなら、なんで補償金なんて払うんか」(※中国電力から5億4000万円の漁業補償金が突然振り込まれたけど、祝島は受け取りを拒否、即刻返金した→※関連記事はこちら

電力会社の対応は、福島の子どもたちの年間20ミリシーベルトが問題になったときの文科省の対応と似ている。相手の心情や生活を思いやることができない人たち。交わりようがない。この人たちは、数字にとらわれすぎて、感受性や想像力をなくしてしまったのかもしれない。

この映画が完成したとき、福島の原発事故は起きていなかった。
3.11以降、原発をめぐる状況は大きく変わった。
山口県知事は最近になって、上関原発予定地の海面埋め立ての免許延長を認めない方針を表明。脱原発に向けて大きく前進したように見えたけれど、中国電力は「建設中止は考えていない」と強気の姿勢だ。6月29日の株主総会では、株主から提案された脱原発関連の議案はすべて否決された。

それでも祝島の人たちは、ちょっと安堵しちょるかも。
映画の中で、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表を長年務めてきた孝くんのお父さんが、「島の人たちだけで原発計画とつぶすことはできんけど、引き延ばしている間に社会情勢が変わって、もう原発はだめだというような世論ができてくれればいい」と話していた。
いま原発の安全神話は完全に崩壊し、世論は祝島の追い風になっている。

恥ずかしながら白状すれば、わたしはこのような運動が生まれ故郷の山口県で30年も前から続いていたことを、最近まで知らなかった。上関から30kmのところに18年間住んでいたというのにね…。
そもそも福島の事故が起こるまで、原発や電気のことなど考えたこともなかった。無知というか、無関心というのは怖ろしいことだ。だからぜひ、このドキュメンタリーを次代を担う若者たちに観てほしいと思う。
(全国で『ミツバチ~』の自主上映が広がっている。※スケジュールはこちら

再生可能エネルギーの先進国スウェーデンの事例も、知ることの大切さを教えてくれる。
自然の力(太陽光や風力や波力やバイオマスなど)を利用しないのは、もったいないことだと思う。
送電線を電力会社に独占させるのは、やっぱりおかしなことだ。
電力市場が開放されたら、スウェーデンのように「エコマークがついた再生可能エネルギーだけを売る電力会社」なども参入し、住民は電力(太陽光による電力とか、原発がつくる電力とか)を選べるようになるかも。

スウェーデンでは、1990年からいかなる開発もすべて環境裁判所の許可を得なくてはいけないという。
日本は、技術はさておき、環境に対する考え方やシステムがかなり遅れている。※関連記事はこちら そろそろ目を覚まさないと!
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【2011/07/02 】 ※ゲンパツもの | comments(0) | page top↑
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