衣替えから人生論に
11月も後半に入り、本格的に衣替えをした。
L字型(間口が1間、長い方の奥行が1間)の押入れの奥の奥から段ボールの衣装箱を6個下ろす。これだけでも一仕事。さらに家族4人分の衣類を入れ替え、ここ数年袖を通していないものをどうしようかと検討したりして、再び押入れの奥の奥にしまい終えると、ゆうに4~5時間はかかる。

それにしても。。。衣替えのたびに、多すぎる服に辟易する(夫+息子2人の服:私の服=1:1)。これを半分に減らして、色も3色くらいに絞ったらどんなに楽だろう。そうすればコーディネイトのパターンも自然と決まってくるから、出かける前に何を着ようかと悩むこともなくなる。衣替えの作業が楽になるだけじゃなく、気持ちも、生き方もぐっとシンプルになるような気がする。

衣服に限らず、少ないもので暮らすことが理想だ。情報だって少ない方が、ブレなくていい。本がなくても、生きるのに支障はない。人づきあいが少なければ、心理面のわずらわしさや出費が減ってすっきりする。
でも現実は理想に反して、ものは増え続け、ネットワークは広がり続けている。よって、迷える日々の繰り返し。。何かを処分するということは、そのものに対する思いも切り捨てるということで、そこが難しい。

河井寛次郎が遺したことばに「物買って来る 自分買って来る」というのがあるが、そんな心持ちでものを買うようにしたら、本当に必要で好きなものに囲まれた、こころ豊かな生活を送れるのだろう。
衣替えの夜、中島義道の『人生を〈半分〉降りる』を読みながら、「隠れて生きる」ために、そろそろ本格的な「処分」をはじめなくっちゃと、再び自分にいい聞かせている。
【2010/11/20 】 読んでみたもの | comments(2) | page top↑
新聞エコバッグの効用
新聞エコバッグ1週間ほど帰省していた折、従姉から新聞エコバッグの作り方を教わった。
これがなかなか楽しいのだ。少々雑に作っても、適度に見栄えよく仕上がるのは、薄さのわりにそこそこ丈夫で吸湿性にすぐれた新聞紙ならでは。お世話になった人に、ちょっとした手土産を渡すときなどに利用している(写真は仏バカラ社の広告を利用)。

調べてみると、新聞エコバックは数年前からひそかに流行っているようで、いろいろなパターンがあり、本も出ていた。

ポイントは、「絵になる」見開き広告を探すこと。でも不況で見開き広告自体減っているし、そのうえ絵になるものとなると、なかなか難しい。たとえバッグの顔になる一面広告が魅力的でも、対になる紙面(バッグの後ろ面にくる)が絵にならないと、私のなかで利用価値が一気に下がる。英字新聞でつくるとぐっとオシャレにはなるけど、家にある不要なものを再利用することに意義があるから、ここは身近な日本語新聞にこだわりたい。
新聞エコバッグにはまり、楽しくものをつくるには「お得感=いかにお金をかけないか」も大事な要素(私の場合)、ということを再認識した。

※広告主様、せっかく何千円万もの大金を使って全面広告を打つのなら、ぜひ絵になる美しい広告デザインを追求してください! その新聞広告がエコバッグや包装紙やブックカバーとして再利用されれば、思わぬ宣伝効果を生むかもしれないし、庶民のエコ文化にも貢献できるのでは??
【2010/11/14 】 暮らしのもの | comments(0) | page top↑
文化の日の「平和な時間」
ん十年ぶりに郷里で文化の日を過ごした。

「晴れの特異日」の11月3日は、今年も気持ちのよい秋晴れ。入院中の母の体調も少しよくなったので、んん十年ぶりに「きつねの嫁入り」を見に行った。
この祭りは、地元で60年も続いている文化の日の一大イベント。狐の面をつけた新郎新婦役が人力車に引かれ、この日のために設営された結婚式会場に向かう。新郎新婦に続いて親族役の狐、キツネメイクを施した小狐たち、さらに花神子や各地区の神興、一般参加者たちがぞろぞろと行列をなし、旧山陽道を練り歩く。沿道は白狐の晴れ舞台を一目見ようと集まった見物人でごった返し、ふだんはひっそりした通りがこの日だけは大にぎわい。

のどかな地方の伝統行事に、平和の国ニッポンを見る思いがする。
でもでも、そんなにのんびりと平和な時間に浸っているわけにはいかないのだ。餅まき会場に急がねば!
私たちは三三九度などは見ず、餅拾いに備えて花岡駅前で待機。餅まき車が所定の位置に留まると、子どもも大人もそわそわし始め、何だか緊迫した空気に。それぞれ大きな袋を手に、こっそり闘志を燃やしている。

いざ、餅まき開始! 子ども以上に、大人が必死になっている。子どもに譲ろうという気は、さらさらない。餅が飛んでこないと怒声が飛ぶ。落ちた餅を拾おうとしゃがんだままでいるおばちゃんは罵声を浴びせられる。結局、私の収穫は、餅3袋と飴ひとつ。。。軽トラから降ってくる小さな餅に、老いも若きも大興奮。これもまた平和の国ニッポンの、平和な時間。

そもそも11月3日は現憲法が公布された日で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ために制定された祝日。はじめて「正しい文化の日の過ごし方」を実践した気分になった。

キツネの嫁入り※新郎新婦役には独身の男女が公募で選ばれるが、誰が演じたかはヒミツ。新婦役を演じた女性は良縁に恵まれるとか。
【2010/11/10 】 受け継ぐもの | comments(0) | page top↑
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